先日、ついに「小児食生活アドバイザー」の資格を取得しました。小児と名がついていますが、内容は大人の食にも通じていました。この資格を通して、家族全員の食を見直すきっかけになりました。
栄養士の方だけでなく、食に対して疑問を持っているすべての方々におすすめな資格です。
今日は小児食生活アドバイザーを取得して良かったこと、どう意識が変わったかの話をしようと思います。
[ad01]資格を取得して良かったこと
1、栄養大学で教わらなかったことを、多く学べた。
2、良著に出会えた。
1、栄養大学で教わらなかったことを学べる
私は栄養大学を卒業後、病院や老人ホーム、学校、保健所と色々なところで働いてきました。しかし、自分の息子が思い通りに食べてくれない現実と直面し、栄養学に対して様々な疑問を抱くようになりました。
そんな時に出会ったのがこの資格です。この資格のおかげで、今まで大学で教わらなかった食に関する知識を身につけることができました。
大学で教わらないことというのは、例えばこんなことです。
・子どもが野菜を食べないのは理由がある。(苦味と毒の関係)
・戦後どのようにして今の栄養学が生まれたか。(欧米の模倣、粉食の奨励)
・生活習慣病に多大なる影響を及ぼす加工食品の存在。
などなど、、、。
一番衝撃だったのは、栄養学の黒歴史。医学にも黒歴史があるように、栄養学にも黒歴史があったのです。時代背景もあって仕方がなかった部分もありますが、そういうことは絶対に大学では教えてくれません。
さらに、何よりも大切なはずの「日本人の食の歴史」。これをほとんど教わってきませんでした。米はどう広まったか、塩はどうやって手に入れてきたか、発酵食品はどう発展したか。そこをきちんと学んできませんでした。
2000年、3000年と続けてきた日本人の食事が日本人にとって健康的だということは、膨大な数の先人達が実証してくれています。そこを研究することなく、栄養学の発展はあり得ません。
医学的なことばかりつめこまれ、栄養素ばかり並べたてる栄養学は、もう終わりにするべきだと思いました。
2、良著に出会える
私は図書館に行っても、あまり栄養系の本は借りた事がありません。少しぱらっとめくってみても、書いてある内容は大学で習うような栄養素辞典のようなものだったりします。あやしげな根拠のよくわからない本、日本人の食性を無視したような本、書いてある人によって主張が180度異なり、頭が混乱する本。
読めば読むほど何が正しいのかよくわからなくなる。それが栄養系の本だと思っていました。
しかし、管理栄養士の幕内秀夫さんの本は、それをあまり感じませんでした。なぜかといえば、何千年と続いてきた日本人の食を根拠にしているからです。
星の数ほどの日本人達が、日本人の食を実践してきて、それが今の日本人の体を作ってきたことを実証してくれています。これ以上に説得力のある話はありません。
そんな幕内先生も、現代の栄養学に疑問を持った方の一人です。幕内先生は1000冊以上の様々な食に関する本を読み、これを読めば真の栄養学に誰でも気が付くと思われた書物を選びました。そして、その書物を読むことが資格を取得するための課題となります。
きっとこの資格を得ようとするまで、私はその良著にたどりつくことができなかったと思います。良著にたどりつく過程を短縮できたこと、今の栄養学に足りないことはこれだったのかと気づけたこと、私にとっては有意義な資格でした。
意識がこう変わる
自分(家族)にとって最良な食事が分かってくる
和食が体に良いとか、欧米型の食事が生活習慣病の元だとか、そういうことはよく言われていました。
では、「体に良い和食」とはどんな食事でしょう。「欧米型の食事」って、具体的に言えばどんな食事でしょう。これを明確に言うのは、実は結構難しいことだったりします。
栄養士でも本当に理解している人は少ないのかもしれません。私はマク◯ナルドのような食事が欧米型の食事と勘違いしていました。欧米型の食事と、加工食品だらけのファストフード化された食事とは分けて考えなければいけないと学びました。
食のことを本気で考えたい方、日々の食事で悩んでいる方におすすめの資格です!
この資格は、栄養士などの専門職ではなくてもとれる資格です。どんな資格なのか、どうやったらとれるのか、そんな疑問を持った方へ、こちらの過去ブログも参考にしてください↓