最新の成分表で判明!ご飯の食物繊維は野菜並み。偏食でも食物繊維をとって便秘を防ぐ

ご飯

「食物繊維をとらないとうんちが出ないよ!」「だから野菜を食べないと!」なんて声を良く聞きます。食育の現場でも、野菜を食べる理由に「便通」の話が取り上げられます。(栄養士の私もそう伝えていた)

偏食の人もしくは偏食の子を持つ親には耳の痛い話です。しかし、野菜をほぼ食べない私の息子は毎日快便。野菜を食べる親より快調です。これは一体なぜか?長年の謎でした。

それが2020年12月に出された最新の「日本食品標準成分表2020年版」に答えがありました。実は息子がモリモリ食べている白米にこそ秘密があったのです。

きぶんやママ
きぶんやママ

偏食で悩む方へ、野菜が不足していても食物繊維はとれるという話をしたいと思います。

目次

  1. 実は白米の食物繊維は多かった
  2. なぜ食物繊維がこんなに増えたのか
  3. 息子が野菜を食べないのに快便な理由
  4. 食物繊維をとると、便秘が治る?
  5. 便の主な成分は食物繊維ではない
  6. まとめ

実は白米の食物繊維は多かった

一つ前の文科省作成「日本食品標準成分表2015年版」では、白米ご飯の食物繊維総量は100g中0.3gでした。しかし、2020年12月に発表された「日本食品標準成分表2020年版」では、100g中1.5gになっています。

ご飯の食物繊維総量

食品が変わらないのに、数値がこんなにも大幅に変更になることは、とても珍しいことです。ちなみに、1.5gがどれほどの量か良くわかない方の為に、主な野菜と比較をしてみます。

食品名食物繊維総量(食品100g中)
ご飯(水稲めし、うるち米)1.5g
たまねぎ(生)1.5g
にんじん(皮むき、生)2.4g
だいこん(皮むき、生)1.3g
キャベツ(生)1.8g
文部科学省:食品標準成分表2020年版より抜粋

しかも、100gのご飯というと、小さめのご飯茶碗に1杯ほどの、決して多くない量なのです。

朝・昼・夕とご飯を1杯ずつ食ベて、仮に360gのご飯を食べたとすると、5.4gもの食物繊維がとれてしまいます。

18~69歳で1日当たり男性20g以上、 女性18g以上とることが望ましいと言われている食物繊維。今までは360gのご飯を食べても1g程度しかとれないと思われていたのに、5.4gもとれるんです。

白いご飯を食べても食物繊維がとれないので、雑穀を入れて工夫をしてきた筆者ですが、白いご飯からだけでもこんなに繊維がとれていたなんて驚きです。

子どもにも「野菜を食べないとうんちが出なくなるよ!」なんて言って、何とか食べさせないといけないと苦心されているママがたくさんいたと思います。

=MEMO=
白いご飯だけでも、野菜並みの食物繊維がとれる!

なお、文科省が作成した最新の食品標準成分表2020年版はネットで公開されているので、皆さんも見ることができます。しかも、食品成分データベースでは、2019年更新分までですが、知りたい食品の成分表が検索できるのでとても便利です。

気になる方はのぞいてみてください↓

2019年更新・食品標準成分表データベース

2020年版食品標準成分表

なぜ食物繊維がこんなに増えたのか

先ほども言いましたが、食品が変わらないのに、なぜこんなにも食物繊維が増えたのでしょうか。

実は、食品標準成分表2020年版では、食物繊維の「定義」が変わったことが原因です。

今までは、消化しづらい糖(食物繊維や糖アルコールなど)も糖分と見なされ、炭水化物として計上されていました。しかし、2020年版の食品標準成分表では食物繊維が見直され消化しづらい糖分が食物繊維として含まれるようになったので、白米の食物繊維総量が増量したというわけです。

え?食物繊維も糖なの?糖アルコールって何?そんな声が聞こえてきそうです。その辺りについても、いずれご紹介したいと思います。

=MEMO=
突然ご飯の食物繊維量が増えたのは、食物繊維の「定義」が変わったから

息子が野菜を食べないのに快便な理由

我が家の息子は9歳ですが、毎日ご飯ばかり食べておかずをあまり食べません。

この食事は、江戸時代以前の食事形態に似ていると思います。

また、野菜もあまり食べません。しかし、毎日快便で、何よりにおいが臭くないのも特徴です。

今まで、なぜ野菜を食べないのに快便なのか、理解ができませんでした。しかし、白米の食物繊維総量が多いことが判明し、長年の疑問がなくなったのです。

食物繊維をとると、便秘が治る?

便秘で悩んでいる方は、ご飯をしっかりとろうと思って頂けたのではないでしょうか。

しかし、厚労省の作成している「日本人の食事摂取基準」にはこんな記述もありました。

食物繊維20g/日で糞便重量が増加し、良好な排便が期待できるとした報告がある反面、糞便重量の増加は認められるが便秘が改善するとは結論づけられないとした報告もある。

厚労省「日本人の食事摂取基準 2015年版」より引用

食物繊維を多くとると、便の一回量は増えるけれど、だからといって便秘が治るわけではないという報告もあると言っています。

食物繊維摂取量が便秘症にどの程度の影響を与えているのか、また、どの程度の食物繊維摂取量が良好な排便習慣に寄与するかについては、いまだ十分に明らかではない。

厚労省「日本人の食事摂取基準 2015年版」

食物繊維をたくさんとれば、良い排便習慣につながるか、その因果関係はまだわからないという事ですね。

便の主な成分は食物繊維ではない

じゃあ、どうしたら便秘は治るんだーとなりますね。それは、便が何で出来ているか知ると、解決の糸口となりそうです。

案外知らない方が多いのではないかと思いますが、便の主な成分は食物繊維ではありません。

便の成分は以下の通り。

  • 70~80% 水分
  • 10~20% 腸のはがれ落ちた細胞と食物繊維
  • 10% 腸内細菌の残骸

お分かりの通り、便の主な成分は水分です。

食べ物からの食物繊維は、腸のはがれ落ちた細胞と合わせても全体の10~20%を占めるに過ぎません。

従って、食物繊維を増やしたからといって、便秘が解消されるとは言えず、他にも水分量や腸内細菌の量なども関わってくる事が想像できますね。

ただ、腸内細菌のエサは食物繊維なので、食物繊維を増やすと腸内細菌も増えることになります。

腸内細菌を増やす方法については、過去のブログでも紹介しています↓

太りやすさは腸内細菌と関係している!肥満を防ぐ菌活とは?

まとめ

=MEMO=
野菜嫌いな人でも、白米をしっかり食べると食物繊維がとれ、お通じが良くなると期待できる
便秘を防ぐには、食物繊維をとることに加えて、水分をしっかりとることも大事

食物繊維の不足が、生活習慣病に関係している報告は多いです。

どんな生活習慣病と関係しているかというと、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、乳がんや胃がん、などの病気があげられています。

またコレステロール値や肥満との関連もあるとされています。

きぶんやママ
きぶんやママ

生活習慣病予防の為にも、しっかり食物繊維をとりたいですね。

ご飯からもこんなに食物繊維がとれるのです。

和食の素晴らしさを再確認しました。

【偏食】その偏食、もしかしてHSCのせい?感覚過敏が鍵だった

sensitive person
ママさん
ママさん

うちの子の偏食はひどすぎるんです。

野菜はまったく食べません。

好き嫌いのレベルではないんです。

きぶんやママ
きぶんやママ

我が家の息子もそうでした。

それは、「HSC」が関係していると筆者は考えています。

HSCについて知れば、お子さんの思いがわかるようになり、

偏食のことでイライラしなくなるかもしれません!

目次

  1. 「HSC」とは?
  2. HSCの子どもの特徴
  3. HSP・HSCは、他の動物にも存在する
  4. HSCと偏食はどう関係している?
  5. マイナス面ばかりではないHSP・HSC
  6. まとめ

「HSC」とは?

まずは、HSCとは何かを知りましょう。

HSCとは「超敏感な子ども」という意味
臨床心理学を研究されているエレイン・アーロン博士が提唱した

HSCは、英語にすると、Highly Sensitive Child 。この頭文字をとったものが、HSCです。訳すと、「超敏感な子ども」という風に訳せます。

もしかしたらHSPの方がメジャーかもしれません。こちらは、CのChildをPのPersonに変えたもの。つまり、大人も子どもも関係なく「超敏感な人達」になります。

この言葉は、臨床心理学を研究されているエレイン・アーロン博士が提唱したことで広まり、現在日本でもそれに関した書籍がたくさん出回っています。この特徴のある子は、周りの環境に関して非常に敏感です。

きぶんやママ
きぶんやママ

5感についても敏感なのが、HSCの特徴。

つまり、においや味についても敏感なのです。

これが、「偏食」とおおいに関係していると筆者は考えます。

HSCの子どもの特徴

例えば我が子でいうと、こんな敏感さを持っています。

・部屋に一人でいられない、トイレも必ず戸を開ける
・服がチクチクするのに敏感
・親の心を非常に読む
・質問が非常に多く、大人が使うような言葉遣いをする
・手が少しでも汚れると嫌がる
・静かな遊びを好む
・石橋をたたいても、なお渡らない
・なんでも「毎回同じ」が好き。靴も毎回同じメーカーの同じ靴を選ぶ
・親しい人じゃないと目が合わせられない

うちの子もあるある!とうなずいている方、いらっしゃると思います。これらは、どれもHSCの子特有の特徴です。大人もあるある!と思う方は、HSP(HSCの大人版)でしょう。

外界の刺激、光、音、におい、視界に入る物、口の中、体感、それらが敏感なのです。人によって差はあります。光や音には敏感で、雷が怖いけれど、口の中はそうでもないとか。

周りからは、「慎重」「内気」「引っ込み思案」と思われています。場合によっては、「わがまま」「こだわりが強すぎる」とマイナスにもとられます。

HSP・HSCは、他の動物にも存在する

この特性を持っているのは人間だけではなく、100種以上の生物が持っているとの事。外界に対して慎重であることは、あらゆる生物が生き延びるのに必要な気質なのですね。

また、結構な割合の方がHSPであると言われており、15~20%の人がこの気質を持っていると言われています。

ですから、HSPの方々がいたからこそ、ヒトは生き延びてきたともいえます。素晴らしい高性能なセンサーを持った人々なのです。だから、この気質は欠点ではありません

欠点ではないのですが、本人は生きづらさを感じたりします。周りの人は理解が出来ず、どう関わればいいか悩まれる事もあります。

HSP(HSC)は、ヒト以外の動物にも15~20%で存在する
この気質は欠点ではない。高性能なセンサーのおかげで種が生き延びてきた。HSP(HSC)の人たちのおかげ

HSCと偏食はどう関係している?

野菜の画像

偏食の原因の一つに、「感覚過敏」があります。口の中の感覚が敏感な人は、ちょっとした味の違いや食感の違い、においの差も強く感じ取ります

その結果、食べなれたものを好んだり、複雑な味を避けたりする結果、周りからは「わがまま」「偏食」と言われて辛い思いをします。

つまり、HSCの感覚過敏が偏食の原因になっていると言えるのです。

昔であれば、ちょっとした味の違いで腐敗したものを食べなくて済んだり、毒のあるものを口に入れなかったり、生き延びていく上で素晴らしい特性でした。

でも、今ではそれが「偏食」と言われ、周りから理解されずに苦労しています。

今日の朝も息子に、「お味噌汁の豆腐がいつもの豆腐じゃないから食べられない」と言われました。たまたま絹ごし豆腐ではなく、木綿豆腐を使ったのです。そんな違いも敏感に感じ取ります。

この知識がなかった頃は、またわけのわからないワガママを言っていると腹がたったこともありました。しかし、この概念にたどり着いたとき、息子は本当に困っているのだとわかってあげられました。

私は、このHSCの気質が子ども達の偏食と大きく関わっていると考えています。それを皆さんに知って欲しくて、このブログを開設したくらいなのです。

=MEMO=
人の15~20%はHSP(HSC)である。
感覚が過敏なので、食べ物に関しても少しの味やにおいの違いも感じ取る
食べ慣れたものや複雑な味を避ける
偏食と呼ばれ苦しんでいる

マイナス面ばかりではないHSP・HSC

偏食とは余談になりますが、ここまで読むと、HSP・HSCは過敏性ゆえに苦労が多くて生きづらいとマイナスなイメージを持たれるかもしれないので、そうではないことも伝えておきます。

過敏だからこその強みもあるのです。ささいな変化や微妙な表現を楽しみ、芸術を深く愛することができます。

・共感力に優れている
・芸術性に富み、アートや音楽の世界で本領を発揮
・危険をいち早く察知する
・直感力に優れている

まとめ

=MEMO=
HSCの感覚が過敏である特徴が、「偏食」につながっている
その過敏さは、いち早く腐敗したものや毒物を避けられる、素晴らしい特性だった
HSCの子は、そうでない子より、慣れるのに時間がかかる

自分や周りの人がこの気質を認め、プラスに働くようにしていきたいですね。

きぶんやママ
きぶんやママ

子どもの偏食で悩んでいるママさんたちは、他の人より慣れるのに時間がかかるんだと気長に待って欲しいなと思います。

自分や家族がHSP(HSC)にあてはまるか知りたくなったら

アーロン博士は、自身のホームページでHSPチェックリストを公開しているので、気になる方はのぞいてみてください。

http://hspjk.life.coocan.jp/Self-Test.html

また、HSPのことを書いた書籍は、今たくさん売られているので、もし悩んでいる方は読んでみてください。

また、偏食と好き嫌いの違いについて過去のブログに記載しています。こちらもおすすめです。

【偏食】偏食とはなにか?偏食には種類や程度の違いがある!「好き嫌い」や「ムラ食い」との違いは?

【偏食】管理栄養士の私が息子の偏食について思うこと、同じ境遇の方へ

ありのままで!
きぶんやママ
きぶんやママ

「子どもが偏食になったのは甘やかしたからだ」

まわりから言われた何気ない一言で落ち込んだことがありました。

同じように子どもの偏食で悩んでいる方の助けになればと思います。

一番伝えたいこと

まず一番皆さんに伝えたいのはこれです。

・昔より食べ物の種類が増えている。偏食の子が増えるのは当たり前
・栄養学で学ぶ偏食の対処法だけでは不十分
子育て論と一緒にしない

ママだけの努力ではどうにもならない偏食もあるということです。一つずつ解説します。

目次

  1. 1、昔より食べ物の種類が増えている
  2. 2、栄養学で学ぶ「偏食の対処法」だけでは不十分
  3. 3、子育て論と一緒にしない
  4. おまけ:最近の気づき「息子は偏食ではないのでは」
  5. まとめ

1、昔より食べ物の種類が増えている

よく子どもが食べられない野菜としてあがってくるピーマン。ピーマンは、昔日本人には馴染みのない野菜でした。戦時中、食べ物がなくなった時に、とても実の成りが良いということで育てられたのが始まりです。

昔は食べていなかったのに、今は食べられない子が「偏食」だなんて言われたりします。だいたいの野菜は、途中途中で日本に入ってきた新参者。

ほとんどの野菜が食べられる子ももちろんいるでしょう。でも、多くは食べらない野菜があることの方が多いのでは?

料理も増えました。毎日のようにご飯・味噌汁・魚を食べてきた日本人が、急にピザやパスタ、カレーに餃子など、洋風中華色々な国の料理を食べるようになりました。それが、明治時代、豊かさの象徴になり、日本人が馴染みやすい味に変化してきました。

しかし、私たちの遺伝子はそう簡単には変わりません。そういう料理を受け付けられなくても何の不思議でもないでしょう。しかし、何でも食べられる子が良しとされ、食べられないものがある子は「偏食」と言われます。

本当に何でも食べないといけないのでしょうか。いろんな国の料理を食べないといけない国は、日本くらいのものでしょう。

昔より食べ物や料理の種類が増えている。
全てを食べられるのが良いということではない。
偏食の子が増えるのは当たり前で、必ずしも悪いことではない。

2、栄養学で学ぶ「偏食の対処法」だけでは不十分

マニュアルというのは、だいたいなんでも、対象者の平均をとって8割9割の人が当てはまるように作られているものです。

しかし、そこに当てはまらない2割1割の人がいることも忘れてはならないのです。HSCと呼ばれる、感覚が過敏な子や、多くの子が偏食と呼ばれる自閉症の子たちは、まさしくこの2割1割側なのです。

娘が産まれて、息子の食と娘の食について考えていた時、口内やにおいの過敏さの違いに気が付きました。息子は娘より、色々な面で過敏でした。偏食の一般的な対処法を試しても、娘には効いても息子には効かないということがありました。過敏な子の為の手立てが必要とされています。

さらに、専門家の方の偏食の考え方も問題だと思います。中には、「好き嫌い」「ムラ食い」「偏食」の違いを考えず、なんでも偏食で片づけている方もいます。栄養的に問題のある場合、そうでない場合も一緒にして考えてしまうのはおかしな話です。

対処しているママさんたちは、疲労していくばかり。食事を楽しむだなんて出来ない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

偏食の重症度も様々。
感覚が過敏なゆえに食べられない子もいる。その手助けとなる対処法が必要。

3、子育て論と一緒にしない

我が家の場合、2歳を過ぎて高熱を出した日から、ご飯とみかんしか食べなくなりました。何何をどう工夫しても息子は頑として他の物を食べません。指導する立場だったのに息子が偏食に?と自分を責める毎日。だんだん毎日の三食が苦痛になりました。

そんな時、「子どもを甘やかしたからだ」と言われました。これは衝撃でした。

甘やかして、好きなものばかりあげたんだろうということでした。よく考えれば、嫌だ嫌だという息子がやせ細ってはと心配で、せめて食べてくれるご飯とみかんだけでもあげないとと与えていた自分。

もしかして、これが「甘やかし」だったの?でも私にはどうすることもできなかった、、、そう思うと涙が出そうな思いでした。

ママさんたちに、そして出来れば周りの方にも、偏食の問題を子育て論と一緒に考えないでほしいと言いたいです。これはとても大事なことです。

ママさんたちは、毎日悩みながらも、元気に育って欲しい一心で育児しています。しかも、育児だけでなく、仕事も家事も何でもして、自分のことはそっちのけで頑張っています。

そのママさんたちに、偏食の原因は育て方が原因だというのは、ママに烙印を押すようなもの。どうか、そういう考えはしないで欲しいです。

先も述べましたが、子どもによって過敏な子もいます。周りの何でも食べる子は、過敏ではないのです。子どもが一番困っています。でもその手助けはできるでしょう。私はその手助けを今も模索しながら、得た情報をブログにしています。

おまけ:最近の気づき「息子は偏食ではないのでは」

昔は、息子が感覚過敏ゆえ、極度の偏食で、普通の対処法では対処しきれない、困ったなという思いでした。

しかし、今「小児食生活アドバイザー」の資格取得の為に様々な文献から学ぶうち、実は息子は偏食ではないのではないかと思うようになりました。

なぜなら、息子はご飯、味噌汁、魚のような、ずっと日本人が食べてきた料理を好むからです。

食べられない料理は、パスタやピザ、しゅうまいやぎょうざ、マヨネーズやケチャップの料理など、それまで日本人に馴染みのなかった料理ばかり

そういう新しい料理に、彼の感覚過敏が異をとなえ、食べさせないようにしているのではないでしょうか。

そうした料理はだいたい脂質が高く、そればかり好まれると逆に将来生活習慣病に悩まされるものばかり

逆に食べないですむならば、その方が健康的なのでは。給食では食べられるものが少なくて困っていますが、彼の将来的には好ましい状態なのではと思いました。

野菜が食べられないのは将来困りますが、それこそ大人になるまでに少しずつで良いのではないでしょうか。むしろ、焦って油脂や糖質でごまかして野菜を無理に食べさせた方が、そういう味を好むようになって問題だと今では思います。

私は、息子のおかげで、こうしたことに気がつけました。今の欧米由来の栄養学に疑問を持つこともできました。

多分、息子が私の一生の宿題を持って、娘がそのヒントを持って生まれてきてくれたんだろうと思います。

まとめ

=MEMO=
・昔より食べ物も料理も増えている。すべて食べられないといけないわけではない
・偏食は重症度も個人個人で違う。対処法も重症度別で必要
・偏食を子育て論で解決しない
きぶんやママ
きぶんやママ

偏食の子ども自身が一番困っています。

ママさんたちも懸命に頑張っています。

周りの正しい理解が必要です。

【偏食】栄養が足りているか心配!おかずを食べない子へ、「お米」の栄養がパワーアップする4つの方法

ご飯
ママさん
ママさん

うちの子は偏食がひどくて、野菜をまったく食べないので栄養が足りているか心配です!

きぶんやママ
きぶんやママ

お子さんが元気であれば、まず心配ないことが多いです。

でも出来ればもっと栄養を取って欲しいと考えるのが親心。

そこで、お米を変えてみましょう!親も健康になること間違いなし

目次

  1. お米が100%白米の方へ
  2. お米を変えるだけでこんな栄養がとれる
  3. サプリメントでとればよい?
  4. 玄米
  5. 精米機があれば分づき米
  6. 食べやすい胚芽精米
  7. 古代米でモチモチご飯
  8. まとめ

お米が100%白米の方へ

下のように変えてみましょう。お好きな方法を選んでください。

=お米の変え方=
1・いつもの白米に、少し玄米や麦を足してみる
2・いつもの白米に少し赤米を足してみる
3・白米を胚芽米に変えてみる
4・白米を分づき米にしてみる

どうしてこのように変えるとよいのでしょう。栄養がどう変化するか解説します。

お米を変えるだけでこんな栄養がとれる

玄米や胚芽米、赤米などを加えると、ビタミン、ミネラル、食物繊維が増えます。中でも注目したいのは、「ビタミンB1」です。

戦争中、兵士が白米ばかり食べていたところ、足のむくみや倦怠感、無気力、意欲減退、眠気、だるさなどの症状が現れました。この症状、実は「脚気」(かっけ)の症状なのです。

その兵士たちが麦ごはんを食べると、たちまち症状が治りましたビタミンB1が補給されたことで治ったのです。今は脚気というと昔の病気と言われますが、ジベタリアンやキレやすい若者など、白米ばかり食べている人が軽い脚気になっているのではないかと思うことがあります。

玄米0.16mg
半つき米0.08mg
七分づき米0.06mg
白米0.02mg
ビタミンB1含有量(水稲めし100g中)

この表を見るとわかるように、精製されればされるほど、ビタミンB1は少なくなります。ぜひ白米に上記のようなものを混ぜてください。

サプリメントでとればよい?

中には、サプリメントをお子さんに飲ませていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

やむを得ずの選択だと思いますが、中にはサプリメントで栄養素を取りすぎてしまい、かえって身体に害を与えている例も報告されています。

米からとった方が、食物繊維やその他のミネラルもとれます。食品からとった方が、取りすぎるという心配がほとんどありません。出来れば、食品から補った方がベストですね。

きぶんやママ
きぶんやママ

いつもの白米に少しずつ混ぜる方法なら、手軽に始められますよね。

次に、混ぜるものについて、それぞれ解説します。

玄米

そうは言っても、いきなり100%玄米にするのは、炊き方にコツもありますし、味や食感、見た目の違いに敏感な偏食児には厳しいかもしれません。

そこで、我が家では10%ほどの玄米を混ぜるところからスタートしました。若干味は変わりましたが、プチプチした食感と香ばしさで、家族全員病みつきになりました。

現在では20%ほどの玄米を混ぜています。玄米はスーパーで買える一般的なもの炊飯も炊飯器でいつもと変わらずに炊いているので、何の手間も感じません。

よく「昔は玄米を食べていた」と言われていますが、実は完全なる玄米ではなく、5分づき米くらいだったそうです。5分づき米というのは、玄米を50%ほど精米したもののことです。

昔の精米は機械ではなかったので、一定の仕上がりではありませんでした。人力によるものなので、あまり精製されていない米、精製されすぎた米など様々でした。まったく精製していないと外皮が固すぎてしまうので、少し精製していたようです。その過程で平均するとだいたい5分づきだったのではと言われています。

だから、私たちが白米+玄米で食べれば、当時のご飯と同じくらいの栄養量になるのではと考えています。

精米機があれば分づき米

次にお勧めしたいのが、分づき米。精米率を下げたお米の事です。玄米よりは栄養価が落ちますが、粗く精米しているので白米よりは栄養価が高いです。

精米具合によって、三分づき米、五分づき米、七分づき米とあり、数字が小さい程玄米に近く、数字が大きい程白米に近いです。

分づき米は玄米より食べやすいのですが、ぬかが酸化しやすく、時間がたつと味が落ちるという欠点があります。

家に精米機があるという方は、炊飯の度精米できるので、味が落ちるのを防げます。最近は、電気屋さんでも家庭用の精米機が手軽に買えるので、家に精米機があるお家も珍しくなくなってきました。

初心者は七分づき米から挑戦するとよいでしょう。玄米と同じように、白米に少し足しながら慣らしていくのもよいですね。

食べやすい胚芽精米

玄米や分づき米はどうしても苦手、、、そういう方には胚芽精米がお勧めです。

胚芽精米は、胚芽(芽が出る部分)を残し、周りのぬか層(茶色い部分)だけを取り除いた米です。

ほぼ白米と変わらない食べやすさで、栄養価は白米よりも非常に高いという、良いとこどりのお米です。炊き方も白米を炊く時とほぼ変わりません

ただ欠点は、値段がやや高いというところ。

古代米でモチモチご飯

古代米は、稲の原種である野生の稲の特徴を受け継いでいる稲です。「赤米」「紫黒米」「緑米」があります

どれもビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富ですが、さらに良い事にポリフェノールも含まれています。

使い方は簡単、いつもの白米に混ぜて炊くだけです。

我が家では赤米を混ぜて炊いていた時期があります。ふるさと納税のお米に赤米がついていたのです。最初は本当にひとつまみしか入れなかったのですが、息子もその美味しさに目覚め、「全部赤い米がいい」と言い出しました。いつものご飯よりモチモチするような気がします。

赤米のご飯
モチモチの赤米ご飯

また食べたいのですが、スーパーではあまりお見かけしないのが残念なところ。

まとめ

【お米の力をパワーアップする】
いつものお米に「玄米」「麦」「赤米」などを混ぜる
いつものお米を分づき米や胚芽精米に変えてみる
ビタミン、ミネラル、食物繊維、特にビタミンB1がとれる!
=特徴=
【玄米】少量ずつから慣れさせる。少量なら炊き方はいつも通り
【分づき米】玄米より食べやすい。味が落ちやすいので、家に精米機があるとベスト
【胚芽精米】白米と味が変わらずに、栄養アップできる。やや高い
【古代米】見た目が変わるが、モチモチ感のあるご飯に。流通量少ない

どれも一長一短。ご家庭に合う方法で、ご飯の栄養をパワーアップさせてみてください!

きぶんやママ
きぶんやママ

忙しいママさんたち、おかずを工夫なんてしんどいという方、

ぜひまずは手軽にご飯を変えてみてくださいね。

子どもだけでなく、親にも良い影響が必ずありますよ!

【偏食】偏食には3タイプある、自閉症の子が通う療育センターより学ぶ

子どもたちと学校

自閉症の子に偏食が多い事はよく知られていますが、自閉症でなくてもひどい偏食の子はたくさんいます。その子達にも自閉症の子が通う療育センターでの食の取り組みが、もしかして参考になるのでは?と筆者は考えました。

きぶんやママ
きぶんやママ

私の長男も野菜がなかなか食べられません。

療育センターではどうやって給食を出しているのか。

気になって調べてみました。

目次

  1. 1、3タイプにわけて対応
  2. 2、タイプ1 感覚で選ぶ
  3. 3、タイプ2 形で判断
  4. 4、タイプ3 慣れたものを食べる
  5. 5、まとめ

3タイプにわけて対応

調べた療育センターでは、偏食の子どもたちをタイプ別に3つのグループに分けていました。

タイプ1、感覚で選ぶ
タイプ2、形で判断する
タイプ3、慣れたものを食べる

一つずつ特徴を見てみましょう。

タイプ1 感覚で選ぶ

このタイプは、口内の感覚過敏が強い傾向があります。大昔には、毒の入った食べ物や腐った物を食べないようにすることに、大いに役立った能力だと思います。

しかし、危険な食べ物があまりない現代においては、栄養が足りていないか心配するママさんたちを苦しめてしまう特徴となってしまって残念です。

食以外の特徴では、「視線が合わない事が多い」という特徴があるそう。確かに息子は、家族以外視線が合わない事が多いです。

【療育センターの対処法】

この特徴の子どもたちは、触って食べるものを決めることが多いようです。また、しっかりと火が通っていると安心するのか、揚げ物を好みます。本人たちは無意識だと思いますが。

つまりカリカリしたものを好むという事なので、調べた療育センターでは食べられない食材を揚げています。なんと、サラダのわかめやきゅうりも揚げていて私はとても驚きました。

揚げ野菜に慣れてきたら、炒めたり茹でたり、通常の調理法に変化させていくそうです。

【我が家でもやってみて思ったこと】

揚げたれんこん
れんこんをカリカリに揚げてみた

れんこんは非常に薄く切り、素揚げしました。少しでも柔らかい所があると食べてくれません。でも、指の感触で合格したものは口に入りました。

これを根気強く続けていくということです。しかし、私は油を多用することに少し抵抗があります。これで徐々に煮物も食べられるようになるとありますが、どうしてもそう思えないのです。

現代の食事は、脂質の量が戦前に比べ20倍にもなっているというデータもあります。それに比例して肥満や生活習慣病も増え、最近では子どもの肥満糖尿病まで社会問題となってきました。

以前は揚げ物をそこまで欲していなかった我が家の子ども達が、これを機に油を欲するようになったように思います。以前より、フライドポテトなどの揚げ物をリクエストすることが増えてきてしまいました。

野菜を食べさせたいからといって、油を添加したり、刻んで砂糖をたっぷり入れてデザートにしたりすることにとても疑問を感じます。野菜を食べてもらうために、脂質や糖質を上げ、それによる病を防ぐために食物繊維の多い野菜を食べ、、、。なんだかイタチごっごような気持になります。

昔の日本人は、砂糖や油がそこまで手に入らなかったので、野菜は具沢山の汁物に入れたり、漬物にして食べたりしていました。子どもがそれを食べなかったからと言って、目くじらをたてる親はいなかったでしょう。でも、自然といつの間にかみんな食べるようになっていました。

現代は、栄養栄養と皆が知識が増えた反面、親も学者も子どもに食べさせなきゃと焦ってしまい、無用な油や砂糖を添加して、ごまかしてまで食べさせようとしているように思えてなりません。

タイプ2 形で判断

このタイプは、千切り、粒々など好みの形で選ぶことが多く好みの味付けもあります。また、少しずつ食べる傾向があるようです。

食以外の特徴では、こだわりが強いという傾向があるそうです。

【療育センターの対処法】

千切りにするなど、切り方やこだわりを活かした好みの形にします。例えば、肉や魚を千切りにして揚げる汁の具を千切りにします。

好みの味付けや調味料をかける事で食事が進む事が多いので、調味料ボトルを卓上に用意されていました。

例えば、献立がマカロニサラダだった場合。いつもは醤油味の煮物しか食べないという場合は、マカロニサラダの食材を醤油味で煮てあげます。煮物に不向きな食材の場合は素揚げまたは衣をつけて揚げるようです。

【我が家でもやってみて思ったこと】

グループ1の特徴に当てはまった我が家の息子。なんとグループ2も当てはまります

そういえば、刺身によくついている「大根のつま」が大好きな息子。あれもまさしく千切りです。ニンジンも千切りにしてみましたが、これはスティック状にして、生でガリガリ食べるのがお好きなよう。

千切り大根

また、好みの味付けにするということなので、「塩、しょうゆ、めんつゆ」を醤油さしに入れて食卓に用意しました。

すると、きゅうりの千切りやブロッコリーのスプラウトにめんつゆをかけて食べていました。卓上めんつゆがお好みのようですが、大根はしょうゆらしいです。

めんつゆをかけたスプラウト
ブロッコリーのスプラウト

タイプ3 慣れたものを食べる

このタイプは、食べた記憶のある食材、料理のみを食べるという特徴があります。食品のパッケージで食べる食べないを決めたりもします。視覚優位な子ども達です。

【療育センターの対処法】

料理の中の食材が何なのか、わかりやすくします。かき揚げなど、中身が分かりづらいものは個別に素焼きにします。ひき肉を使ったメニューで食べられない場合は、ハンバーグなどわかるメニューに変えます。

【我が家でもやってみて思ったこと】

我が家の息子は、タイプ1も2も少しずつ当てはまっており、やはりこのタイプ3にも当てはまります。例えば、ラーメンは醤油味しか食べないのですが、パッケージがいつもの「ま◯ちゃん正麺」じゃなくて「ニッ◯ン」だと全く食べません。

こっちも美味しいよと言っても、スープの味が微妙に違うと拒否。なんというワガママと激怒していた私ですが、裏にはこんな理由があったのですね。私には到底理解しがたい。

さらに、色んな食材が混ざったものは基本的に無理です。だから小学校の給食はほとんど無理です。家では基本的に、素材を単品にしてわかりやすくした料理が多いです。

まとめ

偏食の子が多い療育センターでの取り組みは、以下のようなものでした。

=MEMO=
タイプ1 感覚で選ぶ
    食べられない素材を揚げる
タイプ2 形で選ぶ
    千切りにする、好みの卓上調味料を置く
タイプ3 慣れたものを食べる
    中に入った物を単品にしてわかりやすくする

療育センターでは、個別に細やかな対応をされていると感心しました。千切りにしたり、好みの味にしてあげたり単品にしてわかりやすくするなど、なるほどいう工夫が随所に見られました。

ただ、タイプ1でも言いましたが、「揚げ物に頼る」ところが、どうしても抵抗があります。野菜を食べさせることと、油脂を多くする健康上の問題、てんびんにかけるとどちらが大事なのか、今だに答えが出ません。

油があまり手に入らなかった戦前は、そういうことをしていなかったと思います。また、自然と大人になるにつれて食べられる野菜が増えていったと思います。

戦前は手に入る野菜の種類も今ほどないので、慣れやすかったのではないでしょうか。

料理も今のように、和洋折衷色々な料理は食卓に並びませんでした色々な料理が出るというのは、大人目線または感覚過敏ではない子どもたちには飽きがこなくてよいことかもしれません。

しかし、こうした感覚が過敏な子どもたちにとっては、「いい迷惑」になっているかもしれません。

息子
息子

給食も毎日同じが本当はいいんだけどな。

毎日違うと、全然慣れないよ。

きぶんやママ
きぶんやママ

感覚が過敏な子は、慣れるのが他の子より大変です。

給食の現場では、「毎日違う献立が出る」ことを自慢げに語る栄養士さんが多いです。

こういう子どもたちもいることを知って欲しいと思っています。