【偏食】偏食とはなにか?偏食には種類や程度の違いがある!「好き嫌い」や「ムラ食い」との違いは?


ママさん
ママさん

「偏食」と「好き嫌い」ってどう違うんですか?

それとも同じなんですか?

幼児の「ムラ食い」は「偏食」なんですか?

きぶんやママ
きぶんやママ

論文を見ると、栄養士でさえ人によって解釈がバラバラでした。

そこで、徹底的に調べてみました。

偏食のことを正しく理解すると、実は我が子は偏食ではなかった!という方もいるはずです。

目次

  1. 結論から言うと
  2. 【広辞苑】の解説
  3. 【デジタル大辞泉】の解説
  4. 【百科事典マイペディア】の解説
  5. 【栄養、生化学辞典】の解説
  6. 【世界大百科事典 第2版】の解説
  7. まとめ

結論から言うと

=MEMO=
偏食の解釈は文献により様々あった。
特に「程度」の解釈はバラバラ。
「偏食」と「好き嫌い」、「ムラ食い」は分けて考えるべき。

では具体的に偏食がどう解釈されていたのか、一つ一つ説明していきます。

【広辞苑】の解説

えりごのみして食べること、食物に好き嫌いのあること
引用元・広辞苑

非常にシンプルな解説ですが、注目すべき点は、偏食=好き嫌いと断言している点です。多くの人がこの考え方ではないでしょうか。果たしてそうなのか、もっと見てみましょう。

【デジタル大辞泉】の解説

好き嫌いが激しく、特定の食品だけを食べること。
引用元・デジタル大辞泉 小学館

注目すべき点は、特定の食品だけを食べるという点。ご飯しか食べない、野菜全般だめといった激しい好き嫌いとを偏食としているところがポイントです。

例えば「シチューの中のグリーンピースだけは残す」といった、いわゆる「好き嫌い」とは分けて考えており、程度の差を感じる表現です。

【百科事典マイペディア】の解説

食物の好ききらいが著しくかたよっている状態。小児は普通食に至る過渡期にあるので偏食は生理的なこともある。
また肉はきらいでも魚や豆腐は食べるような場合も多く、実際上栄養の欠陥を示す例は少ない。
治療は両親の偏食の矯正、正しい栄養知識と、料理を工夫すること、食事の強制をしないことなど。
引用元・百科事典マイペディア

大変丁寧な解説です。筆者は保健所で栄養相談を行っていた経験がありますが、この説明は一番栄養士さんの見解に近いように思います。

卒乳後、幼児食へ移行する時期は、多くの子どもが「ムラ食い」を起こし、親も四苦八苦する時期です。しかし、食べられないものの栄養を、他で補える事が多く、心配ない事が多々ある事も事実です。

【栄養、生化学辞典】の解説

食物を、好き嫌いによって片寄って食べること。特に栄養素の摂取バランスに影響がでる場合などに使う。
引用元:栄養、生化学辞典

偏食の程度、つまりレベルに関する記述が出てきました。「栄養素の摂取バランスに影響がでる場合」に偏食と呼ぶという記述。

ピーマンが食べられないけど、他の緑黄色野菜は場合に寄っては食べられる、それは偏食ではないとも解釈できます。

【世界大百科事典 第2版】の解説

特定の食品をとくにきらって食べなかったり、あるいは好んで食べる傾向をいう。離乳の段階からその兆しがみえ、4~5歳までにははっきりとした傾向がみられる事が多い。
偏食には色々な種類や程度があるが、栄養学的に代替のきかないもの、例えば成長に必要な肉、魚、卵などのタンパク質をまったくきらう場合などが非常にやっかいであり、このような場合には専門家に相談する必要がある。
しかし、この種のものは例外で、多くの場合は、魚はきらいであるが肉は好きといった代替のきくものである。
引用元・世界大百科事典 第2版

前半の記述「嫌って食べなかったり、あるいは好んで食べる傾向」これは、「ムラ食い」に当たる記述のように思います。離乳の段階からその兆しが見えるというのもムラ食いの特徴です。

偏食には「種類」や「程度」が色々あるという記述は、単なる「好き嫌い」レベルの軽いものから、「タンパク質系は全部だめ」とか、「野菜は全部だめ」などの激しいものまでいろいろあるんだよと言っているようです。

後半では、「栄養的に代替がきく」とも言っており、これは軽いレベルから、「全部だめではない」という中程度のレベルまでは代替がきくということなのでしょう。完璧に代替の効かない激しいものは専門家に相談する必要があると言っています。

まとめ

様々な文献から、偏食の解釈は様々あることがわかりました。「好き嫌い」「ムラ食い」「偏食」これらの言葉を区分けせずに、すべてひっくるめて「偏食」と呼ぶ方が多いこともわかりました。しかも、栄養士でさえそういう場合があります。(そういう論文も数多くありました)

栄養学的に言って、危険なのかそうでないか、そこを区分けしないと、本当に対処するべき方と、まったく問題ない方が同じ土俵に立ってしまっています。そして、悩まなくてもよい事で悩んでいるお母さんの、なんと多いことか。

=筆者の考え=
軽い「好き嫌い」、幼児期特有の「ムラ食い」、栄養的に代替のきかない「偏食」これらは分けて考える必要がある
なぜなら、対処すべき方と対処しなくてよい方が混在し、適切な対処ができないから
栄養的に代替がきくかを考えるべき
ママさん
ママさん

ムラ食いとわけて考えた方がよいんですね。

ピーマン、にんじんが嫌いでも、他の緑黄色野菜が食べられればひとまず安心なんですね。

きぶんやママ
きぶんやママ

ネットでも、偏食の方についての誹謗中傷を見ることがあります。

特にお子さんは、食べていく練習中。感覚過敏のお子さんもいます。

長い目で見てあげる、社会全体の優しさが必要だと感じます。

過去のブログで、感覚過敏が原因で偏食になっていることについて書きました。よろしければこちらもどうぞ→【偏食】その偏食、もしかしてHSCのせい?感覚過敏が鍵だった

また、自閉症の子に偏食の子が多いことについてはこちらで書いています。→【偏食】偏食の2つの原因とは?自閉症の子ども達の偏食から学ぶ

我が子の偏食についてはこちら→【偏食】偏食息子の体は、これでできている!9年間の食事と身長体重の振り返り。