【偏食】給食が食べられない息子、お弁当を持っていくことになった話


口の中やにおいなどの感覚に過敏な息子(現在小学校4年生)は、3年間給食に苦しみました。ご飯と牛乳は食べられますが、おかずはほとんどたべられません。小麦を食べると下痢をするらしく、パンや麺の日は牛乳のみ。

空腹で6時間授業に耐えなければなりませんでした。高学年になればもっと6時間授業の日が増えます。身長体重も減少傾向。校医に相談したところ、お弁当を持っていっていいことになりました。

どうしてお弁当が許されることになったのか、校医や担任の先生とどんなことを話し合ったのか説明します。

きぶんやママ
きぶんやママ

給食が食べられていない子は意外と多い!そんな子を持つママさんたちへ参考になると思います。

幼少期から小学校までの食事

息子は、幼少の頃からひどく感覚が過敏で、特に口内やにおいに敏感でした。そういうこともあってか、食事のことでかなり苦労しました。食べられる食材は増えたのですが、味や調理法が少しでも違うと食べられません。生活全般的に、こだわりがとても強いのです。

当時の食事については、過去のブログで書いています。→【偏食】偏食息子の体は、これでできている!9年間の食事と身長体重の振り返り。

外食はほとんどできませんでした。スーパーのお惣菜やお弁当も食べられるものがほとんどありませんでした。それでも、家での食事はなんとか食べてくれていたので、極端に体重が増えたり減ったりすることはありませんでした。

ところが、小学校に入ってからお昼が給食となり、息子の苦心が始まります。給食での苦心は、過去のブログでも書いていますが、→【偏食】学校の給食が嫌でたまらない、HSC偏食息子の苦悩

主にこのような点で苦しんでいました。

【給食で苦しんでいたこと】
・毎日違うメニューが出て、味に慣れることができない
・パンや麺を食べると、お腹の調子が悪くなって下痢になることが多い
・マヨネーズやケチャップ、ソースなどの洋食味が多い
・ご飯、味噌汁、おかずのような和食スタイルがあまりない

最近では、外国理解と給食がコラボされて、外国の料理を食べてみよう!なんて日もあり、和食以外のものをあまり受け付けない息子にとっては地獄の日だったと言います。

主食がご飯の日は、牛乳とたっぷりのご飯、おかずは一口程度だけ食べて、味に慣れるように頑張ったという息子。しかし、どうしてもおかずが嫌でたまらなかったと言います。パンと麺の日は牛乳のみ。「パンと麺の日は学校に行きたくない」と言い出しました。

校医に連絡をとったきっかけ

「少しずつ食べながら、段々と味にも慣れて食べられるようになるんだよ。」「食べる機会が全くないと、慣れることもできなくなるんだよ」と説明して、今までなんとか給食を続けてきました。いつか給食の味にも慣れてくるのではないかと期待して。

しかし、最近身長体重の曲線が少し「やせ」に傾いていっている事に気がつきました。

学校は安全に勉強ができる場所であるはずです。学びたいのに、給食が食べられないからという理由で、不登校になるのは私としては納得がいきませんでした。また、息子も望んではいません。だからこそ空腹になってでも今まで通っていたのですが、健康のことを考えるとこのままで良いのだろうかと悩みました。

また、「小麦製品を食べると下痢になることがある」という息子の話も無視できません。発疹が出たり、痒くなったりはしていないのでアレルギーではなさそうですが、「下痢になる」から食べないというのは明らかに健康上問題があります。

それでも、学校に連絡をとることを拒む自分がいました。「給食を弁当にしてもらった」という話は、アレルギーでは聞いたことがあっても、こういう場合では聞いたことがなかったからです。

そんな矢先、学校の校長先生が退任されると挨拶に来てくださいました。その時、なぜか校長先生は「食育の話がしたかったなぁ」とつぶやかれるので、つい息子の給食の話をしてしまいました。すると、「一度校医に相談してみてはいかがですか?学校は、校医の一声があれば動きやすいのです」と答えてくださいました。

ようやく、私は背中を押されるがまま、校医の先生がいる病院を調べました。すると、そこにはこんなメッセージが。「学校のことでお悩みの方は、メールでのお問い合わせをお願いします。」

新型コロナの関係もあり、病院が密になるのを避けているのか、精神的に不安定になるお子さんが多くて問い合わせが多いのか、理由はわかりませんが、メールでも聞いてもらえると知って一気にハードルが下がったのです。

校医の先生とメールをやりとり

とりあえず、息子の身長体重曲線とアレルギー検査表を添付し、状況を説明しました。春休み中の朝メールを送ると、30分後にもう返信がありました。ちょうど先生がメールチェックする時間だったみたいです。要約するとこのようなメールが届きました。

グルテン不耐症という、アレルギーではないが小麦を食べると体調不良になる方は存在します。日本では特別な検査が必要で診断が難しいです。
おかずが食べられないのは偏食傾向があるのでしょうか?食事以外にこだわりで生活や学習面で不都合を生じることはありますか?
学校と情報共有し、お弁当が可能ならお願いしてみようと思います。

整理すると、「グルテン不耐症の可能性」「食事以外のこだわりは?」「弁当対応学校と交渉」ポイントはこの3つです。

食事以外のこだわりを指摘された理由はよくわかりました。なぜなら、このブログでも紹介しましたが、息子の極度な偏食は「自閉症」傾向のある子供達にもよくみられるからです。

そのブログはこちら→【偏食】偏食の2つの原因とは?自閉症の子ども達の偏食から学ぶ【偏食】偏食には3タイプある、自閉症の子が通う療育センターより学ぶ

そこで、息子は確かに他のことについても「こだわり」が強かったことを知らせました。しかし、対人関係は良好で、人の気持ちもよくくみとっていること、恥ずかしさで目が合わないことはあるし、あまりしゃべる方ではないが、あまり問題視していなかったことなどをメールで知らせました。すると、次のような返事(要約)が届きました。

ご本人に感覚過敏が存在すると思われます。感覚過敏や選択的食べ物の摂取は、自閉症スペクトラム(ASD)を疑うきっかけ、根拠になることが多いです。
ただし、ASDのもう一つの根拠、コミュニケーション障害の程度は周囲の環境や、年齢により評価が変わります。
学校に連絡を取りました。担任とも相談してみてください。

大人でも何かしらコミュニケーション障害らしき症状を持っている方はたくさんいます。例えば、目が合わない、あまり人に興味がない、自分の気持ちを話さない、、、、自分にだって多少あるかもしれません。グレーゾーンの人は大人でもたくさんいます。

でも、皆それは個性ととらえていることが多く、本人が生きづらさを感じたり、周囲が無理解だったりすれば診断が必要になるのかもしれません。

まぁとにかく、こちらとしてはお弁当の話を学校にしていただけたことで前進しました。まさか、話が自閉症スペクトラムの疑い方面へ行くとは思いもよらなかったのですが、先生から一言もらえたことは大きな一歩でした。

担任の先生との話

担任の先生は、学年が変わって新しい先生になりました。当然息子の給食の状況など知らないので、よく説明をしました。そして、校医の先生にも見せた身長体重曲線と、アレルギー検査表を見せました。

すると、学年主任の先生がある数字を見て驚かれました。

非特異的IgE 1600

せ、1600!?これは高い!!そう言われて、私の方がびっくりしてしまいました。耳鼻科の先生に、この数値は結構高い方で、ぜんそくになりやすいと思いますと注意されていた数字です。それにここまで反応されるとは、私自身驚いたのです。

先生の息子さんが、この数値が700だったそうで、その時病院の先生に「700は相当高い方ですからね、アレルギー体質であることを肝に銘じておいてください」と言われたそうです。

700でも、外に出てちょっと走れば喉がヒューヒュー言うし、食材にも色々アレルギーがあるという先生の息子さん。食事の内容を聞くと、我が子と同じようにシンプル好きで、和食が好みと言います。

学年主任さんの息子さんのおかげで(?)、息子の状態や嗜好、グルテン不耐症かもしれないことなどスムーズに分かっていただけました。しかも、何よりその主任先生が偏食だったのです。

先生は給食を我慢して無理矢理飲み込んでやり過ごしていると言いますが、本当は弁当が良いそうです。奥さんに相談しようものなら、「給食食べろ」と言われるから言えないとのこと。

好き嫌いで弁当にすることはできないけれど、健康上問題があるなら話は別。また、過去には東日本大震災の時に「放射能が心配だから」という理由で弁当にしていた子がいたとのこと。

「こんなこと言うと栄養教諭の方に叱られますが」という前置きで、「弁当にしてもらって、午後の授業をしっかり聞いてもらったほうが良い。給食で学校に来られないなんて話はない。」と、教育委員会に了承をとってくださいました。

牛乳は好物でないけれど、1本毎日飲んでいたので、飲めるものを除去する必要はないと思い、弁当+牛乳という対応にしていただきました。

まとめ

今回4年生から、弁当+牛乳対応としていただきました。息子は給食のこと以外で困ったことはなかったので、現在はなんの不満を感じることなく通学できています。

好き嫌いで弁当を選ぶことはできませんが、息子のように身体的な症状が出ている方は一度校医の先生に相談されると良いかもしれません。以下のような状態であれば、相談したほうが良いと思います。

・給食がほとんど食べられていない場合
・アレルギーなどが多い場合
・牛乳(乳糖)や小麦(グルテン)をとると下痢になったりお腹の調子が悪くなる場合
・身長体重が減少傾向にある場合

しかし、このような例もありました。

友達の娘さんは同じように給食が食べられず、一時期あばらぼねが見えるほど痩せてしまったけれど、小学5年生になってからなぜか給食が段々食べられるようになったそうです。

「周りと同じものが食べたい」という欲求が強かったようです。でも、それはアレルギーや不耐症とは別次元の話ですが。

そういうことを考えると、一概に「弁当にしたほうが良い」とは言えません。お子さんの身体的な状態によって対処は違うと思います。

校医や担任の先生ともよく相談をし、一時期だけ弁当にしてもらう、もう少し給食で頑張ってみる、など色々な対処が考えられると思います。

きぶんやママ
きぶんやママ

一人で抱え込まず、周りの人に相談する大切さを学びました。

今後は、アレルギー検査をもう一度やろうか考えています。過去に調べた食材が、的外れなものだったと思うからです。

また、自閉症スペクトラムか調べることもできますが、現在非常に調べたい人が多くいて、何ヶ月も待ち状態とのこと。調べるより先に、そういう傾向がある子にはどういう対応をすると良いのか調べてみようかと思います。