子どもの食事で気をつけることはたったの6つ!管理栄養士幕内先生の講義から

6methods 子どもの食

オンラインで、幕内秀夫管理栄養士さんの講演会に参加しました。そこでは、子どもの食事で気をつけることはたったの6つであることがわかりました。しかもこの6つ、そんなに難しいことではないのです!

これを機に、子どもの食事作りのハードルが一気に下がり、しかも子どもからの苦情も出ていません。皆さんにも紹介したいと思い、我が家のやり方も含めつつブログにします。(幕内先生も、広くこの考えを広めたいと願っておられます)

長期休みに入ると、お子さんの昼ごはんをどうしようか日々悩みますよね。ぜひ、この6つを頭に入れて、簡単にお子さんの食事の用意をしていきましょう。

きぶんやママ
きぶんやママ

お子さんの日々の食事で悩んでいる方に必見です!

健康な子供食は、決して難しくないと思える話。

子供の食事で気をつけることはこの6つだけ!

=子どもの食事気をつけること6つ=
1.しっかり外遊び、肉体労働
2.子どものための食事は作らない
3.飲み物は水か麦茶
4.朝ごはんをしっかり。ただしご飯と味噌汁で十分
5.子どものおやつは食事
6.カタカナ主食は日曜日

引用:オンライン講座内容より 幕内秀夫管理栄養士考案

なるほどと思えるもの、え?それで良いの?と疑問に思うもの、色々ありましたか?では一つ一つ理由添えながら解説します。

1.しっかり外遊び、肉体労働

これは当たり前といえば当たり前のこと。空腹は最高の調味料と言いますよね。幕内先生は、「空腹が健全な食生活を教えてくれる」とまで言っていました。

実は、我が家の場合、6つのうちで一番難しいのがこれです。我が家の子供達はまさしくインドア派。特に息子は、パソコンばかりに没頭し、何なら1日中パソコン作業でも良いというくらいのインドア派です。

しかも、社会が不要不急の外出を避けることを良しとしている状態。そんなことも手伝って、余計にインドア派へと変容している我が子供達です。

平日はまだ学校があるから良いのです。問題は、土日や長期連休中。つい家にこもりがちになってしまいます。そこで、我が家では、こんなルールを作りました。

・1日の間に、必ず1度は外へ出る
・パソコンなどは午後だけ、午前中は必ず家族で出かける

こんなルールを作らないと、「出かけようよ」と子供を誘っても「ママとパパ行ってきて良いよ」なんて言われてしまいます。子どもが「外行こうよ」と誘うのが普通だと思っていましたが。時代が変わったのかなぁ…

2.子供のための食事は作らない

これは「なんで?」と思う方が多いかもしれません。例えば、レストランのお子様メニューを思い出してみてください。

お子様ランチによく登場する料理
唐揚げ、ポテトフライ、チキンナゲット、ハンバーグ、ホットケーキなどなど

お子様メニューのは、「油で揚げたものが多い」「砂糖を使ったものが多い」といった特徴があります。日々のお子さんの食事が、お子さんの好きそうなお子様メニューになると、「油」「砂糖」が多く使われる傾向があり、高カロリーになってしまうのです。

※油・砂糖が体に悪いという話ではありません。とりすぎがいけないのです。何事もほどほどが大事。薬もとりすぎると毒になります。それと同じです。

実は、昨今の子ども達に増えている重大な栄養上の病気というのは、「糖尿病」「肥満」ですが、その原因に日々の食事が昔と大きく変わって、油脂や糖分の取りすぎがあげられます。

え!?子どもも糖尿病!?なんて驚く方がいるかもしれません。もはや大人だけの病気ではなくなってきています。

幕内先生は、「子どものための食事を用意すると、どうしても油と砂糖だらけになるので、大人と同じ食事を用意しましょう」と言います。

しかし、そうすると子どもが食べないものばかりになりませんか?我が家の場合はそうです。そこで、我が家はこのようにとらえて食事を用意しています。

大人の食事も「油脂」「糖分」のとりすぎにならないようにし、子供が食べそうなものも考えつつ大人の食事を用意する。

例えば夫はつけ麺が大好きですが、子供達は油っぽいのが苦手・太麺が食べづらいという理由であまり好みません。そこで、うどんやそばが多く登場します。大人はどちらも食べられるのですが、うどんやそばにした方がかえって大人にも健康的な食事になりました。

要は、お子様メニュー的にならないよう、家族全員分の食事を用意すればよいだけのことなのです。

3.飲み物は水か麦茶

幕内先生曰く、「飲み物は水分をとるもの、カロリーをとるものではない」ということ。特別な飲み物は必要なく、水と麦茶で十分なのです。

確かに、お子さんの飲み物が毎回サイダーという、アメリカライズな家庭はさすがに少ないかもしれません。でも、100%果汁のジュースだったり、野菜ジュースだったりするご家庭は多いのではないでしょうか。

それは、ビタミンやミネラルを気にして、または野菜嫌いの子のためにわざとそうしている方も多いですよね。ところが、先生はそれも否定します。

なぜなら、ジュースを与えるということは、たくさんの糖分を与えていることと変わらないのです。

我が家では、おやつや休日、誰かが遊びに来た時などの特別な時だけジュースを飲むことがあります。それ以外の時は、あくまで水か麦茶。もし、どうしても野菜ジュースなどをあげてビタミンを摂取させたいと考えている方は、そうした特別な時のジュースを野菜ジュースなどにすればよいのかもしれませんね。

また、夏場は毎回スポーツ飲料をあげている方も見受けられます。スポーツ飲料は毎回水のように与えるものではありません。

あくまでも普段の食事で、水のごとくジュース類をあげないように気をつけましょう。

普段は水か麦茶でしっかり水分補給。特別な時など、たまにジュースはありですが、飲み過ぎ注意

4.朝ごはんはしっかり。ただしご飯と味噌汁で十分

朝ごはんはしっかり食べるけれど、内容はご飯と味噌汁で十分というありがたい提案。

ご飯
息子の朝ごはん。ご飯は2杯以上おかわりします。

揚げたり焼いたりと料理する必要はないということ。というか、幕内先生は「朝からの料理は子どもの迷惑」とまで言い切っておられました。

野菜が必要だからと野菜サラダを作ったり、野菜炒めを添えたり、そんなことはしなくてよいとのこと。野菜は味噌汁の野菜で良いのです。おかずは「しらす」「のり」「ふりかけ」「佃煮」そんなものでOK。

確かに大人でも、朝ごはんからそんなに色々食べられませんよね。ましてや苦手な野菜を朝から食べろと責められるなんて、子どもも嫌ですし、言う方のママもしんどいはず。

我が家はこの講座以来、主人はご飯に生卵、私は納豆ご飯、お兄ちゃんはしらすご飯、そして妹はそぼろご飯と、だいたい朝のメニューは決まっています。これにえのきと椎茸、わかめ、豆腐の味噌汁がつきます。果物がたまにつきますが、毎日ではありません。

忙しい朝のメニューが決まっているというのはとても楽なものです。今までは、パンの日・ご飯の日と色々あり、メニューも冷蔵庫を開けてから決めるので、毎日プチストレスでした。ご飯は炊飯器が炊いてくれます。(我が家は圧力鍋ですが)味噌汁も、毎日のように作っているとカップラーメンを作るくらい簡単になります。

おかずは、ご飯のお供を買っておけば良いんです。しかも、家族みなバラバラの好みであってもあまり困りません。こんなにハードルが低ければ、子ども達だけでも最低限のご飯は用意ができてしまうかもしれませんね。

5.子どものおやつは食事

おやつというと、つい甘いものかお菓子にジュースみたいなものを想像しますよね。しかし、子どものおやつは「食事」です。

保育園に通われていた経験のある子はわかるかもしれませんが、保育園のおやつは「ちらし寿司」や「おにぎり」など、主食をメインにした食事のようなものもしばしば登場します。

おにぎり
我が家のおにぎり

大人と違い、子どもは一度に必要な栄養量食べられません。すぐにお腹がいっぱいになってしまいます。しかし、子どもの必要な栄養量はだいたい大人の1/3とも言われ、結構な量になります。これを単純に朝昼夕の3回で食べるのは、小さな子には難しいのです。

そこで、おやつの登場。保育園では10時と15時頃におやつが出されることが多いですね。10時には牛乳だけといった園の話も聞いたことがあります。とにかく、お菓子が出されるわけではありません。不足しがちな乳製品だったり、果物、炭水化物、そういったものが出されます。

もともと「おやつ」という語源も、「八つ時に」食べるという意味からきており、決してお菓子を食べる時間ではないのです。

ただ、今までチョコレートをおやつで食べていたお子さんが、突然「はい、おにぎりね」と言っても嫌がるでしょうね。そこで、我が家ではこのようなルールにしています。

おやつ時は、チョコ系のお菓子が3つまで。それでもお腹が空く場合は、パンかおにぎり。

お菓子でお腹いっぱいにしないということが大事ですね。もし、おやつに主食を食べると、夕飯があまり食べられないという方は、無理におやつで主食を食べなくてもよいのです。また、どうしてもおやつでお腹がすいている子には、夕飯を少なめにしてあげればよいと思います。

1日トータルで見て、お子さんが食べられていれば良いのです。

6.カタカナ主食は日曜日

カタカナ主食とは、「パン」「ラーメン」「ヤキソバ」「チャーハン」「ピザ」(ヤキソバは焼きそばじゃない?とは言わないでください…)等のことです。こうした主食は、たいてい油脂または糖分が多いので、毎日のように食べないようにしましょう、どうしても食べたい時は、休日に食べましょうという話です。

ちなみに、幕内先生は「パンはお菓子です」と言い切っておられます。確かに、パンには砂糖も油脂も含まれているので、パンはお菓子という理論は正しいと思います。

私が以前購入したクロワッサンの成分表示には、はっきりと「菓子パン」と書いてありました。チョコなどの甘いものが挟まっていない普通のクロワッサンなのに、これも菓子パン?と驚いた記憶があります。甘いものが挟まっていなくても、菓子パンの表示なのです。

クロワッサンの表示
名称が菓子パンになっている。チョコが挟まっているわけではない。

一方、ご飯には砂糖も油脂も入っていません。ですから、幕内先生は常に食べる主食にご飯を推奨しています。もしご飯に油脂を加えてチャーハンにしてしまうと、美味しいのですがカロリーが上がるのはこれまで述べた通りです。

我が家では、毎朝パン食だった時期がかつてありました。朝はパン、昼はラーメン、夜はチャーハン、こんなメニューですと、主食すべてに油脂や糖分が含まれていることになります。いくらおかずをヘルシーにしても、主食がすでにヘルシーではないので本末転倒です。

そうはいっても、今のご時世、なかなかカタカナ食を全て断つのは難しいと思います。そこで幕内先生も、「休日は特別扱い」とすることで、実践しやすくされたのだと想像します。

我が家の場合は、主人と娘がパン好きです。私と息子はご飯好き。いきなりパンをやめようとすると、主人と娘から苦情が出るでしょう。そこで、我が家ではこんなルールにしています。

平日の朝はご飯食。休日の朝はご飯でもパンでも良いことにする。
おやつはパンでも良い。

日曜だけでなく、土曜もOKになっていますが。これくらいのルールなら守れる範囲内ではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか?これならできるかも!?という話はあったでしょうか。突然6つ全部やろうとすると挫折するので、できることから始めてみるのも良いですね。

子ども達の「糖尿病」や「肥満」問題をなんとかするには、日々の食事を見直すことしかありません。「野菜を食べさせなきゃ!」よりも、上記の6つを実践することの方がお子さんの健康に有意義だと思います。

きぶんやママ
きぶんやママ

子どもの食事だけでなく、大人の食事を見直すのにも良い機会です!

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