「毎日忙しすぎて食事作りが苦です」
「はっきり言って、食事作りが苦手です」
そんなママ達へ。
どうすればちゃんと栄養がとれて、なおかつ毎日の食事作りが簡単になるか考えました。
栄養を損なわず、「献立をミニマム化する」ことを提案したいと思います。
献立のミニマム化とは?
ミニマム化とは、訳せば最小化という意味。
つまり献立のミニマム化とは、日々作る食事の献立のバリエーションを絞って、少なくするという意味です。(勝手に定義)
私が提案しているミニマム化は、毎日の食事の皿数を減らす(一汁ニ菜を一菜にする)という意味ではありません。
献立のバリエーションを減らすのです。例えば我が家では、白菜を買ってきたらだいたいこのどれかになります。
・お鍋
昔だったら、ロール白菜やカニと白菜のクリーム煮、白菜と肉団子の中華スープなどなど、あげればキリがないほど料理が頭に浮かびました。しかし、白菜を買ってきたら上の2つのどれかにすると決めてしまうのです。
さらに、料理のレパートリーだけでなく、朝ご飯の内容も固定してしまうと大変楽です。我が家で言うと、こういう感じです。
そして、家族が各々気分により、上記のものから食べられるものを食べます。
なぜ献立のミニマム化が必要か
今の時代は、スマホやパソコンで欲しい情報がすぐに手に入ります。
例えば「白菜 レシピ」と検索すると、ものすごい数の白菜レシピが現れます。和洋折衷の料理が、文章だけでなく動画でも紹介されています。
もし、生活に時間的な余裕があって、料理も大好き、新たな白菜レシピを開拓したい、そんな方にはうってつけです。
しかし、世の中のママ達にはそうでない方もたくさんいます。
そういうママにとっては、あまりにも情報が多すぎるのです。日々仕事に育児に疲れきっているママたちが、簡単に食事の用意ができるようにするには、まず情報を減らす必要があります。
献立のミニマム化「利点」
利点は3つあると思います。
1.迷いがなくなる
もしスマホで調べなくても、「白菜といったらコレ」というマイレシピがあったら、料理は格段に簡単になります。
そして、レシピ検索に使う時間を省略できます。
2.覚えてしまう
さらに、毎回同じ料理を作るので、分量が頭の中に入ります。
もしレシピノートを作っている方なら、それさえも見なくて済んでしまうでしょう。
覚えてしまうと、食事作りが時短できます。
3.料理が好きになる、得意になる
毎回同じ料理を反復するので、作る速度があがります。手際が良くなり得意になったと感じられます。
献立をミニマム化すると、レシピ検索、レシピ本を見る時間をカットして時短できる
家族が飽きない?
中には、家族が飽きるのではと心配している方もいます。
しかし、案外家族は飽きていない事が多いです。多いのは、「作っているママが飽きている」という例の方が多いように思います。
以前、お友達のママから、「最近作るものがマンネリしちゃって。子どもが好きな料理を教えてくれない?」と尋ねられました。
私は「それで家族が嫌がっているの?」と聞くと、そうではないようです。もし、自分が飽きてつまらないという事であれば、情報を得るのはとても良いと思います。しかし、もし生活に余裕がない、もしくは料理があまり好きじゃないという方は、無理しなくて良いと思います。
どうしても家族が飽きる、もしくは自分が飽きるという場合は、その対処法も後の方で書きましたので参考にしてみてください。
子どもが「毎日違う食事」を要求する?
「いやいや、うちの子どもは毎日違うものを要求しますよ」という方もたくさんいらっしゃるでしょう。
それは、ママが頑張って毎日違うものを作ってきたので、子どもが「それが普通」と思ってしまっているからなのです。
産まれたばかりの赤ちゃんは、母乳または粉ミルクしか飲みません。離乳食になっても、最初はおかゆだけだったでしょう。赤ちゃんにとってはそれが当たり前だったはずです。
しかし、徐々におかずを食べられるようになるにつれて、頑張り屋さんのママさんは毎日違うものをあげていったのだと思います。時には、大人好みの料理+子ども好みの料理と2種類作ったりして、大人も子どもも飽きないようにと頑張ってきたに違いないのです。
子どもはそれが普通と感じるようになり、ここにきて急に毎日同じものを出すと大変嫌がるのです。つまり、子どもが毎日違うものを欲しがるママさんは、大変な頑張り屋さんだったという事です。
withコロナの時代では辛い
しかし、それを続けるのは辛くないでしょうか。ウィズコロナの時代、子どもやご主人が常に家にいて、3食作らなければならなくなった時、その頑張りが続かなくなるのは自然な事です。
私は、そういうママさんに「もうそこまで頑張らなくて良いんですよ」と言いたいのです。
我が家の子どもは、味に非常に敏感で、いつもの料理が少しでも味や具の種類などが違っていると嫌がります。「同じであること」を非常に好み、それが安心感に繋がっているようです。
子どもが生まれる前は、レストランのように毎日違うものを作り、主人もそれが当たり前と思ってしまっていました。しかし、子どもが産まれて、そうした食事に疑問を持ちました。
毎日同じ味噌汁を飲む、同じご飯を食べる、そうやって家の味を覚え、和食を覚え、味覚が育っていくものなのです。日々違う味では、一向に「お袋の味」つまり、我が家の味を獲得できません。
自分や家族がメニューに飽きてしまったら
それでもやっぱり、同じような献立では飽きてしまうという方に。
我が家の場合は、平日は先程のミニマム献立にして、休日はご飯でもパンでも、なんでもありという献立になります。
昔から「ハレ」と「ケ」と言う言葉があるように、平日と休日をはっきり分けてメリハリをつけると、休日の料理がたいして豪華でなくても豪華に思え、飽きも来ないので一石二鳥です。
また、先程の白菜メニューの例で言えば、飽きてきた頃にこう変えました。
・お鍋→白菜と肉団子のスープ
定番メニューを途中で変えても良いんです。家族の好みや自分の好みで変えてください。
実際、白菜ばかり買ってくると言うことはないでしょう。ほうれん草を買ってくることもあれば、ネギが安かったと言う日もあります。すると、1つの食材にだいたい2つくらい定番メニューがあれば、あまり飽きることはありません。
このメニュー数は、2つに絞るくらいが丁度良いと思いますが、3つでも良いですし、逆にもっと減らして1つでも良いです。
また、変える料理は自分が作りやすい料理であることも大事です。そうして決めた料理を飽きるほど作って、改良して、家族の好みの料理にできたら成功!そこまでレパートリーを増やさなくても、きっと家族が喜ぶ食事になるでしょう。
理想は、家族が好きな料理を疲れている時でもさっさと作れるようになること。
ミニマム献立にはそんな利点があると思います。