体が快適に感じる温度と湿度はどれくらい?

温度、湿度、気圧計 暮らし

蒸し暑い日が続く今日この頃。毎年この季節になると、エアコンを入れようか、まだ付けなくてもよいか、迷ってしまう。

ニュースでは、「蒸し暑くなるので、熱中症予防の為にも適切なエアコンの使用を!」と報じられるが、どの程度が「適切」なのかがわからない。

そこで、人体が快適に感じる温度と湿度はどのくらいなのか調べてみた。

快適に快適に温度と湿度

ずばり答えてくれるグラフを見つけた。しかも、ブログに載せても構わないとのことなので、掲載させて頂く。

最適な室温(気温)と湿度

※掲載元:リフォームLab. (standard-project.net)

夏場は25~28℃、湿度は40~70%が快適なようだ。

ただ、湿度が60%を越えるとダニが増えるので、ハウスダストアレルギーがある方は要注意である。

湿度が低くなる冬場に、インフルエンザが流行るのが、この表を見てもよくわかる。

もしかして、新型コロナウイルスも湿度が低いと増えやすいのではないか。温度湿度に対する研究報告が待ち通しい。

不快指数ってなに?

「不快指数」というのをご存じだろうか。1957年、アメリカの気象局が考案した、蒸し暑さを表す指標である。こちらも、わかりやすいグラフがあるので掲載させていただく。

各温湿度における不快指数

※掲載元:リフォームLab. (standard-project.net)

この表を見ると、26℃以上あると湿度が何%であっても不快に感じる人が出始めるということが分かる。

たまに我が家のエアコンをつけた時に、室温が30℃と表示されることがある。1~5割程度の人が不快感を訴えるレベルだったのだ。

ちなみにこの「不快指数」は計算で出すことができる。

0.81×温度+0.01×湿度(0.99×温度-14.3)+46.3

この指数が70以上になると不快に感じる人が出始めるレベルということになる。

今の我が家の温度・湿度で計算してみる

この表を見れば、不快指数がわかるのだが、計算式を知ってしまったので一応今の我が家の温度と湿度で計算してみることにした。

現在の我が家の温度は27.8℃、湿度は65%。夫や子どもは、別にクーラーをつけなくても良いという。私は不快に感じて、エアコンのリモコンを片手につけようかつけまいか迷っている状態。

先ほどの計算式に数字を代入するとこうなる。

0.81×27.8+0.01×65(0.99×27.8-14.3)+46.3

気になる答えは77.4123。小数点第1位までにすると77.4

表で見るとだいたい合っていることがわかる。

また、指数が75以上だと、1~5割程度の人が不快感を訴えるレベルになるので、私はその1~5割程度の人間だということになる。

政府が提唱する省エネ温度は?

政府が提唱している温度は、夏場が28℃、冬場は18~20℃である。

28℃だと、どんなに湿度が低くても「不快に思う人が出る」レベルを下回ることはないのだが、せめて湿度を下げて不快指数を下げたいところ。

ちなみに、先ほど私がエアコンをつけようか迷った温度が27.8℃だった。政府の推奨省エネ温度が28℃なので、つけなくて良かった。

バテている娘
バテている娘

主婦だけが過酷な状況!?

コンロを使っている様子

しかしである。私はキッチンにいた。主婦の皆様は分かると思うが、キッチンはどの部屋よりも暑いのである。

理由はもちろん火を使うから。鍋からは常時湯気が出ており、湿度も高い。

キッチンが一番暑い=主婦は過酷な現場にいるということを、家族の皆に分かってほしい。そこで、コンロ周りがどれほど暑くなるのかも調べた。

調理器周辺のMRT(平均放射温度)は、IHが26.24℃、都市ガスが28.47℃、LPガスが27.87℃であった。

北九州市立大学サイトより

平均放射温度とは、周囲の全方向から受ける熱放射を平均化した温度表示のこと。我が家は都市ガスなので、コンロ周りがIHコンロの人より高くなる。

このデータは室温が何度で出したものなのかが分からなかった。しかし、最後の方に「室温が0.4~0.6℃高くなった」と記述があった。

え、それしか高くならないの?と正直思う。しかし、コンロの上部に着目したデータもあった。高さが0mの時は24℃だったが、高さ1mでは26.5℃、高さ2.5mでは26.8℃と高くなる。(都市ガスの場合)

不快指数は湿度も大きく関係する。コンロでは煮炊きをするので湿度が高くなっているはずだ。湿度に関するデータは載っていなかったのが残念。

筆者は学校の給食室で働いていたこともあったが、あそこは地獄のような暑さだった。教室も職員室も冷暖房完備なのに、一番過酷な給食室だけは冷暖房設備が何もないのだ。

調理員さんはいつも、全身汗だくで懸命に働いていた。熱中症にいつなってもおかしくない状況だった。最近、熱中症で倒れた調理員さんが全国ニュースになって、調理室の環境がようやく見直される方向にあるようだ。

全国の調理員さんと、家庭の調理員である主婦の皆様は、本当に熱中症に気をつけてほしいと思う。家族は、お母さんが大変過酷な状況で調理していることを理解するように!

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