悩ましい「卒園式は着物?スーツ?」問題 私はこう考える

着物かスーツか 暮らし

我が家には年長になる娘がいます。もうすぐ卒園式。そこでママ友さんたちの密かな悩みとして上がるのが、「卒園式は着物かスーツ、どちらにするか」という問題。

ここ数ヶ月、何人ものママ友さんにどちらにするか尋ねられました。私は、小学3年生の長男も過去に同じ幼稚園を卒園させていることもあり、3年前の卒園式は着物とスーツどちらが多かったかまで尋ねられます。

そんな質問に、たいして先輩でもないのに、ちょっと得意げに答えてしまう自分がいて滑稽です。

でも、同じように悩んでいる方もいるかもしれないので、今日はそんなことを書こうと思います。

きぶんやママ
きぶんやママ

卒園式に何を着ていくかで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

人は案外、人の服装を覚えていない

過去の卒園式で、着物ママとスーツママどちらが多かったかを聞かれた時、まず思ったのは「覚えていない」ということです。

壇上に上がる卒園委員さんは、確か全員着物で「お〜っ」と思いましたが、誰だったかもうろ覚えだし、何色の着物だったかなんてまず覚えていません。

委員さん以外の方なんて、まず全く思い出せないのです。

私の記憶力がひどいせい?かもしれませんが、大体のママさん達は忘れてしまうのではないでしょうか。

ほとんどの人が着物で、自分だけがスーツだったらどうしよう、、、と思っている方もいるようです。(そういうことは稀だと思いますが、、)

しかし、安心して欲しいのが、もしそういう事態に陥ったとしても、人は案外人の服装を見たり覚えていないものです。

他人軸ではなく、自分軸で考える

他人は自分をあまり見ていない、覚えていないと言われると、ちょっと寂しく思うかもしれません。

でも、逆に考えれば「自分の好きに考え、自分の好きな方を選べる」とも言えます。

数年前、毎日和装で幼稚園の送り迎えに来る方がいらっしゃいました。

和装というと、年輩の方に多い印象です。もしくは、華道や茶道を習われている方など、なんとなく特別感が漂います。

私は好奇心でこう尋ねました。「いつも和装でいらっしゃって、とても素敵ですね。華道か何かの先生でいらっしゃいますか?」

すると、そのママ友さんはこう答えました。「いえ、何の先生でもないですよ。ただ、いつか和装で過ごしてみたかったんです。思いきってやってみたら着心地が良くて、やめられなくなりました。」

私のように質問される方は多かったようですが、そのママ友さんは「着物が好きだから着ている」だけなのでした。

他人の疑問を何とも思わず、ご自分の「好き」をまっとうしている姿は清々しく、私はそのママさんをとても好ましく思いました。

他人軸ではなく、自分軸で考える、それで良いのです。

和装

着物が好き?スーツが好き?

先ほどのママさんは、きっと卒園式や入学式でも着物を着るのでしょう。

逆に私は、スーツの方が好きなタイプです。あのカッチリとした感じが好きです。

結婚式も、和装にはそれほど興味がなかったのでドレスだけでした。

だから、卒園式も入学式もスーツの予定です。たとえ全体写真を撮るとしても、まわりがお着物の方が多くても、やっぱりスーツです。

もちろん、和装が嫌いなわけではありません。茶道部の時は和装を楽しみましたし、先ほどの方を見れば素敵だなぁと心底思います。

でも私はスーツの方が好きです。何より手軽で、着付けのために早起きしなくてよいのもはずせない理由。

着物が好きな方は着物、スーツが好きな方はスーツを着ればよい、ただそれだけのことじゃないかなぁと思います。

写真のために着物を着るという心理

ママ友さんの話を聞いていると、「写真を撮るか」どうかも大事なポイントのようです。

つまり、子供だけでなくママも写真に撮られるなら着物を着たいが、あまり撮られないならスーツでも良いか、、というような心理が裏にあるようなのです。(うちの幼稚園では、カメラマンが来園するのです)

3年前は、親がクラス写真に入るということはなかったと伝えると、非常に残念そうでもあり、ほっとしたような顔をされます。じゃあ頑張らなくていいかな?と思うのでしょうか。

しかし、今年は新型コロナのこともあり、いつもの卒園式とは形式が違うので、写真も外で皆撮るかもしれないねというと、やっぱり頑張るか?と思い直すようでした。

着物かスーツか問題には、裏に「写真に撮られるか、そうでないか」という条件がからんでいるようです。

確かに、黒いスーツ族の中に、(子どもは制服)パッと華やかな色合いの着物が浮かんでいると目立つでしょう。

でも、意外と写真を見返しても、その人がスーツか着物かはほとんど、というか全く気になりません。どちらかというと、子ども達の方に目がいってしまいます。

とにかく、ここでも自分軸後で写真を見返した時に、着物の自分を見たいかどうか。考えるのはそこだけで。

子どもが主役だから、何を来ても大丈夫

スーツの方であっても、胸にコサージュをつけるのか、首には真珠のネックレスをつけるのか、そんな小さなことも、ママさん達にとっては大問題。

でも、卒園式の主役はあくまで「子ども」なのです。

子どもがにこやかで、周りの親もにこやかで、そんな写真が撮れれば十分ではないでしょうか。

私は何かで迷った時、どっちを選んだ自分が「ハッピーになれそうか」で選んでいます。

着物を着た時の高揚感は捨てがたいものがあります。支度の大変さ、着付けやヘアセット、レンタル代などの出費を考えても、写真に映った自分が着物であった方がハッピーだと思えば、着物を選ぶべきです。

逆に、朝の支度を考えるとしんどくて嫌になる、スーツを着た自分の方が自分らしいし、気楽でハッピーだと思えば、スーツを選ぶべきです。

お友達にどちらにするか聞いて回っているママさんがとても多いのですが、お友達はお友達の考えがあり、価値観があります。きっとあなたの価値観とは合わないこともあります。

だから自分軸で、ハッピーに思う方を選んで欲しいなと思います。

きぶんやママ
きぶんやママ

子どもの成長を喜ぶ嬉しさと、お友達と会えなくなる寂しさ、複雑な気持ちを抱える卒園式。

皆さんの卒園式が、感動あふれる素敵な卒園式となりますように。

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