【卒乳】「早く卒乳しないと自立が遅くなる」は間違い

授乳中ママ
ママさん
ママさん

いつまでもおっぱいを飲んでいると、子どもが甘えん坊になって、自立心が育たないんじゃないか、心配です。

そう思われている方はたくさんいますね。

でも、そんなことはないです。

元保健所管理栄養士が解説します。

きぶんやママ
きぶんやママ

自立には「甘え」が必要

そもそも、子どもが自立するということはどういうことでしょうか。辞書で調べると、「他の助けや支配なしに自分一人の力だけで物事を行うこと。」とあります。

その自立は、どうしたら子どもに芽生えるのでしょうか。その答えはこうです。

赤ちゃん時代、しっかり甘えた子どもは自立心が強い

癒しを得ながら、徐々に自立へと向かう

初めてのお友達との関わり、新しい食べ物との出会い、すべてが新しい世界。特に1歳以降の自立へ歩み始める時期の子どもは、様々な不安にさらされています。

そんな時、お母さんの胸に戻って、おっぱいで安心感を得て、心のもやもややイライラを包み込んでもらい、また新たな世界へ飛び出していきます。

そしてまた、不安になったら戻って、、という繰り返しを経験しながら、子どもは育っていくのです。自立した生活になる過程には、そうした不安⇔安心の繰り返しをたくさん経験します。

自立するには、たくさん「甘え」て困難を乗り越える体験をすることが大事

「甘え」と「甘やかし」は違う

そんなに子どもを甘やかして良いの?と思われる方もいるかもしれません。しかし、「甘え」と「甘やかし」には雲泥の差があります。

赤ちゃんが不安な時に、安心するために必要なのが「甘え」
「甘やかし」は自分でできることを他人がやってあげてしまうこと

不安感でいっぱいな赤ちゃんに、母乳で安心感を与えるのは、「甘やかし」ではありません。たくさん「甘え」させて、赤ちゃんの自立を助けてあげてほしいです。

「甘え」が足りないと逆に自立が遅い

甘えが足りないことの弊害「抱き足らない症候群」をご存じでしょうか?

寝かされ放しのため、背中が扁平気味で、首のすわりが遅い。 あやされ不足、語りかけ不足のため、顔の表情が乏しく、情緒表現が遅れる。 こうした弊害を、「抱き足らない症候群」という。

赤ちゃんの甘えにこたえていくことが、赤ちゃんの発達に欠かせないものだということがわかります。

子どもの心身が自立の時期にきていないのに、おっぱいを離されて早く自立させられてしまうと、不安感が強く、逆にいつまでもお母さんから離れられない状態になります。

前々回のブログでも書きましたが、卒乳しなきゃと焦らなくて大丈夫です。2歳以上の卒乳は、世界のスタンダードです。我が家の長女は、2歳11か月まで飲んでいました。6歳になる今でも、「ママのおっぱいは砂糖の味だった」と幸せそうに振り返ります。

ママのおっぱいで、あんしんしたきもちになるんだ!

子どもたち
子どもたち
きぶんやママ
きぶんやママ

卒乳は焦らなくて大丈夫です!

お子さんの甘えを受け止めてあげてくださいね。

【卒乳】卒乳はどうやるの?具体的に知りたい!(我が家の具体例あり)

疑問
ママさん
ママさん

卒乳ってどうやるの?

具体例が知りたいなぁ

きぶんやママ
きぶんやママ

卒乳が初めてだという方、まだ断乳しかしたことがないという方に、元保健所勤務のきぶんやママが、母親目線で解説します。

どうやって卒乳するの?

赤ちゃんによって個性があるように、卒乳の時期もバラバラだという話を前回しました。どんな風に卒乳していったかもバラバラです。しかし、共通点はただ一つ。

卒乳は、「赤ちゃんがおっぱいを必要としなくなるまで、赤ちゃんの自立を待つ」ということ

だから、答えはいたってシンプルです。

卒乳方法は、ママはが赤ちゃんの自立を待つだけ

待つだけじゃ、授乳が永遠に続きそう?

ママさん
ママさん

待つだけだと、永遠に授乳が続きそうです!

きぶんやママ
きぶんやママ

永遠には続かないのでご安心を!

たまに小学校でも続いているという方がいらっしゃいますが、人は必ず卒乳します。

母乳がないと赤ちゃんが寝付けなかったり、不安な時に母乳をねだられたり、一体この子は本当に卒乳なんて日がくるのかしら?そう思っているママは多いですよね。

でも前回も言った通り、2歳以上の授乳は世界のスタンダード。他の食事もとっている上での授乳なら、まったく問題ありません。

必ず、「おっぱいは終わりだね」と納得の上で子どもが卒業してくれます。その日を楽しみに待ちましょう。

でも、卒乳の「手助け」はできる!

ママさん
ママさん

親は「待つ」だけで、何もしてあげられないんですか?

きぶんやママ
きぶんやママ

自立を待つのが基本ですが、自立の「手助け」はできます!

一般的にはこう言われています

  • 体を使った遊びをたくさんすると、ご飯を食べるようになる
  • 夜寝るときは、本を読んだり、手を握ったり、歌を歌うなど、おっぱいに代わる安心感を作る
  • おもちゃで一緒に遊んだりして、心の栄養(甘え)をおっぱい以外のもので満たす

2歳近くなってきた子にとっての「おっぱい」は、空腹を満たすものというより、心の安定を保つものという方が意味合いが大きくなってくるのです。

だから、おっぱいに代わるもの「体遊び」「歌」「ふれあい」「一緒に遊ぶ」そういうことを増やそうという考え方ですね。

こういうことをしながら「自立を待つ」のが良いです。子どもも、おっぱいの他にも心が安定できる術があると学びます。

我が家の具体例

きぶんやママ
きぶんやママ

我が家の第2子は、こうやって卒乳していきました。参考に!

私の第2子の卒乳は、先ほどの「手助け」も意識はしましたが、実のところちょっと違うアプローチをしました。娘が2歳10か月の頃。

娘育児の日記帳より
※娘は「おっぱい」を「あっぱぁ」と呼んでいた。当時の絵日記帳。

乳首をかまれて、血が出てしまい、あまりの痛みに「うっ、、、」となっていた時。「ママ、ごめんね、あっぱ終わりね?」と言ってくれたのです。そして3歳の誕生日の数日前。

娘の日記帳より2

「ママの手助け欄」に書いた通り、本を読んで歌を歌い、ほっぺをひっつけながらの寝かしつけを行ったのです。この日を境に、おっぱいがなくても寝られるようになり、本人も自信がついたのか、「卒乳」となりました。(10時まで頑張ったらしい私)

見知らぬママ
見知らぬママ

私も乳首をかまれたりして、痛いんですよね。我慢しないで、子どもに伝えるようにしてみます。

ママさん
ママさん

6歳の娘はいまだに、「ママのおっぱいは甘くておいしかったなぁ」と幸せそうに振り返ります。卒乳にして良かったです。第1子もそうしてあげたかったなぁと思います。

これは卒乳じゃなくて、「断乳」です

たまに、「おっぱいに辛子を塗った」とか、「おっぱいにビックリすような絵を書いた」という例を、卒乳の仕方のように指導される方がまれにいらっしゃいます。しかしそれは、卒乳ではなく、「断乳」の方法に近いように思います。

昔は10か月で断乳する時代もありました。その時にママだった指導者は、ご自分の経験からそうしたことを思い出して指導されるのだと思います。

しかし、心の安心を求めておっぱいにすがってきた赤ちゃんが、信頼しているママからそんなことをされたら赤ちゃんはどう思うでしょうか。私はそういう方法はおすすめしません。

本人が納得してやめないと、卒乳した後もねだられたり、てこでも夜寝なくて、毎晩散歩をしているという話も聞きます。ママが大変になるだけです。

【卒乳】いつまでに卒乳するの?焦ってしまうママへ

卒乳
ママさん
ママさん

卒乳はいつまで?

保健所は1歳半が目安っていうけど?

2歳まで授乳していても大丈夫?

celliffy
celliffy

そんな疑問をすっきり解消しましょう!

元保健所勤務、管理栄養士の私が、母親目線で解説します。

卒乳はいつまで?

現在は1歳半が目安と言われる卒乳。昔はなんと、10ヶ月断乳を迫られた時代もありましたが、、(私の母はその世代)

結論から言うと、「いつまで」という期限はないのです!

ではなぜ保健所では現在、「卒乳の目安は1歳半です」とアナウンスしているのでしょう。厚生労働省が発行している、授乳・離乳の支援ガイドにそう記されていて、それを元に保健所では指導を行っているからです。

しかし、あくまで目安が1歳半なので、実際はそれより早い子も遅い子もいます

実際の自然卒乳時期はこのような割合です↓

  • 1歳までに自然卒乳 20%
  • 1歳~1歳6か月までに自然卒乳 30%
  • 1歳半~2歳までに自然卒乳 30%
  • 2歳以上で自然卒乳 20%
「卒乳」日本母乳の会から引用

つまり、1歳半までに自然卒乳している人は、全体の半分程度ということになります。そこで目安が1歳半と設定されたのでしょう。しかし、半数以上の人は1歳半以上で卒乳を、また2歳を超えても母乳を飲ませている人は20%以上いることになります。

そして、2歳以上を超えても何の問題もありません。母乳以外のものは何も食べていないというわけではない限り、まったく問題ありません。

世界のスタンダートは2歳以上!

さらに言うと、世界のスタンダードは2歳以上です

第55回世界保健総会では、「6か月の完全母乳の推進と、2年以上の母乳育児の継続」がすすめられています。お仕事の関係や、医学的な理由でやむを得なく母乳をやめないといけないということでなければ、焦る必要はまったくありません。

1歳半までに卒乳だと勘違いしていた

ママさん
ママさん

1歳半が目安と言われると、1歳半までに卒乳するのかと思っていました

きぶんやママ
きぶんやママ

そうですよね。

私自身も、目安とわかっていながら焦ってしまい、第1子は自然卒乳できませんでした。

結局、第1子の長男は、1歳5か月の頃に母の協力の元「断乳」してしまいました。

母乳がないと夜寝られない息子を、母が代わりに寝かしつけてくれたのです。私の母は母乳が出ないんだと分かった息子は、泣きながら疲れ果てて寝てしまいました。私は別部屋でその泣き声を聞き、自分も涙が止まりませんでした。なんとも苦しい断乳でした。

そんなことを皆さんがしなくてもよいように、という思いでこの記事を書いています。

「卒乳」と「断乳」は違う

卒乳は、赤ちゃんのタイミングで自然に母乳がいらなくなるのを待つのがそもそもの意味です

焦ってママが母乳をあげなくする行為は、実は卒乳ではなくて「断乳」になります

断乳は赤ちゃんも泣きわめき、ママも張ってくる胸を我慢しながらの辛いものとなります。(私も経験済みです)しかし、卒乳は、赤ちゃんが納得の上でやめるので、泣きわめきません。(第2子は本人納得の上での卒乳でした)

子どもたち
子どもたち

おっぱいがあると、きもちがあんしんするんだ!

ママさん
ママさん

卒乳はゆっくりでいいんですね。

子どもによって時期は違うということですね。

きぶんやママ
きぶんやママ

2歳を超えてもママは焦らないでくださいね。

そうは言っても、「自立の妨げになるのでは?」「虫歯になるのでは?」と不安は尽きませんね。

今後のブログでその疑問にもお答えしていく予定です。